グレープフルーツの香り~ダイエットの成分~

みなさま、こんにちは。
紫陽花の美しいこの季節、気温差が大きくなんとなく「うつ気味・・」の方も多いのではないでしょうか?事実、友人と私の会話「なんか疲れるわよね。すっきりしないわ・・・・・」とご挨拶の言葉。

こんな日はクエン酸の多いグレープフルーツでも頂きながら体内のクエン酸回路の働きを活性化させましょう。もちろん、梅干しや酢でもOK。

さて、グレープフルーツですが「香りの百科」1)によると、学名:Citrus paradis Macf. といい18世紀に西インド諸島のバルバドス島で発見→フロリダ→カルフォルニア→テキサスから世界各地へ広まったそうです。現在、日本に輸入されるグレープフルーツの産地はフロリダ(52.6%)、南アフリカ(36.7%)、イスラエル、トルコ、メキシコが多いようです。おもな品種は①ホワイト ②レッド ③ピンク。栄養成分としてはビタミンCが豊富に含まれています。

私たちが使うグレープフルーツオイル(精油)は果汁製造と同時に得られ、生の果物1トンから平均650グラム程度で、香気成分はd-Limonene(リモネン:モノテルペン)が90%以上です。香りの効能としては、うつ病、ストレス、筋肉疲労、むくみ、肥満などの改善が挙げられています2)。中でも香気成分Nootkatone(ヌートカトン:セスキテルペンケトン)には中性脂肪を燃焼させ抗肥満作用3)があることから、下着やストッキングなどに練り込むほか「塗るだけで引き締まる化粧品」として販売されています。

徳島文理大学生薬研究所の浅川教授によると、このNootkatoneは南アフリカ産、イスラエル産の精油には含有されておらず、アメリカ産グレープフルーツ精油にも0.01%と大変微量で価格も1kgが150-250万円であることから、現在では確立された工業的製法により香料会社が製造しているとのことです。
先ごろ掲載された私たちの論文では、グレープフルーツ香料入り歯磨き剤による歯磨きは、女性に爽快感と清涼感をもたらしポジティブな気分に導いてくれることが示唆されました4)。また、ラットやマウスを用いた研究からは、グレープフルーツ精油は痩身効果、ラベンダー精油は肥満効果を発揮すると考えられています5)。しかし、この効果には体内時計が関与していることから、規則正しい生活により体内時計が健常な状態のみ効果がでるようです。
今日もやっぱりムリかしら?

フロリダ産がアフリカ産の2~5倍高価格

参考文献
1) 香りの百科: 日本香料協会 編, p163, 朝倉書店, 2001
2) アロマセラピーのための精油ハンドブック: 日本アロマセラピー学会 編, p22, 丸善出版, 2016
3) 資生堂-香りにダイエット効果: ドラックマガジン, p8, 2002
4) 瀧口晶子、佐藤真奈美、千葉良子: AROMA RESEARCH NO.74(vol.19/No.2), p72, 2018
5) 永井克也「痩せる香りと肥る香りのメカニズム-体内時計の重要性-」: AROMA RESEARCH NO.32(vol.8/No.4), p71, 2007