街で聞いた、ちょっと怖い!?精油の使用例① ~連載:精油の危険性について 第3回~

みなさん、こんにちは。
2017年も、のこり少なくなりましたね。

今日は、お散歩がてら調査した「精油取り扱い店舗」10箇所の中で聞いた、精油の使い方の誤った実例をご紹介します。(調査期間:12月7~21日)

実例1:30代男性、普段しない野球をやり背中に筋肉痛を起こす。そこで鎮静作用があると言われるヒノキ精油を希釈し3日間塗布。しかし、筋肉痛の軽減が感じられないため原液を直接塗布したところ、冷や汗、ふるえ、めまい、頻脈などの症状がでた。

このケースについて塗布した量などはわかりませんが、専門家の指導もないまま精油の原液を塗布することは絶対にやめましょう。前回お話しした通り、精油成分そのものは健康に害を与える可能性のある化学物質がほとんどです。それを高濃度で肌に付ける(=体に取り込む)ことは大変危険な行為なのです。

実例2:デパート内の一角で精油販売をおこなっている40代女性の話。開店から閉店まで仕事柄、芳香拡散器で色々な香りを焚いているが、終わって自宅にもどると「なんだかぐったり疲れる」。もちろん、一日中立ちっぱなしの影響もあると思いますが・・・家では精油は使わないとのこと。

健康に良いからと言って、毎日精油を使うのはどうでしょうか?
テキストはもちろん、精油の添付文書、アロマスクールなどでも1回の使用量は教えますが。長時間・長期間の使用に関して明示しているものはほとんどありません。私は研究では1週間使用したら1週間は使わないようにしていました。確固たる論理的な根拠を見つけたわけではありませんが――――なんとなく私の周りの研究者の間ではそれが通用しています。なぜなら精油は容易に揮発するとはいえ脂溶性ですので、毎日の使用では脳や肝臓など脂溶性の高い器官や組織への蓄積が考えられるからです。しかし、どの程度蓄えられ、何時間後に排泄されるか(薬でいう体内動態、投与経路によっても異なる)は、まだ検証されていないのが実情です1)

少し長くなりましたので、もう一つの実例はまた次回。

参考文献
1) 日本アロマセラピー学会編, アロマセラピー標準テキスト (2008)